【書評】小林せかい/著『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』感想

こんにちは、上田紋です。

今回は『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』を読み終わった感想です。

「未来食堂」店主・小林せかいさんが、「これから新しいことを始めるあなたへ」向けて書かれた本でした。

 

『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』概要


『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』
■著者:小林せかい
■出版社:祥伝社
■判型/頁:四六判ソフト /256頁
■定価:本体1,500円+税
■発売日:2017/03/30
未来食堂は、東京都千代田区にあるカウンター12席だけの定食屋です。

>>未来食堂公式サイト

店主の小林せかいさんは、元ITエンジニアの方で、2015年に未来食堂を開業されました。

未来食堂には、非常に面白いなと感じる特徴がいくつかあります。

 

まず、メニューは日替わり1種類だけ!

メニューが1種類しかないため、オーダーを取る必要がなく、着席して数秒で食事をすることができます。

他に、「まかない」「ただめし」「あつらえ」「さしいれ」といったユニークな取り組みもされています。

 

  • まかない……50分のお手伝いで1食無料

未来食堂の従業員はせかいさんひとりですが、まかないという仕組みがあります。

一度お店に来た人なら、誰でも50分のお手伝いで1食無料になります。

 

  • ただめし……誰でも1食無料になる

未来食堂の入り口脇には付箋が貼ってあり、この付箋を剥がして持ってくると誰でも1食無料になります。

このただめしは、まかないをした方が、自分の1食を見知らぬ誰かのためにただめし券として置いていったものです。

 

  • あつらえ……おかずをオーダーメイドできる

夜以降はあつらえというシステムを利用して、おかずのオーダーメイドができます。

一律400円で、「冷蔵庫の在庫リスト」から食材を2点ほど選んで希望の調理法を伝えます。

 

  • さしいれ……飲み物持ち込み自由、ただしお店に半分寄付

未来食堂に置いてある有料のドリンクは日本酒1種類のみ。

飲み物は持ち込み自由となっており、持ってきた量の半分をお店に寄付することになっています。

 

未来食堂は、「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を理念とされています。

他にも月1回、18歳 “未満” だけが会員になれる会員制サロン「サロン18禁」を開催するなど、さまざまな形でこの理念の体現を目指している姿が興味深いと感じました。

 

本書を購入したきっかけ

未来食堂のことは、「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」を見て知りました。

定食屋としてのシステムが面白く、すごく興味を持った。

未来食堂のことをもっと知りたくなり、せかいさんの他の著書『未来食堂ができるまで』や『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』も読みました。

そして先日「京都天狼院」に行った際、店内の「最強のビジネス棚」で本書を見かけて、思わず買ってしまいました!

 

感想

未来食堂を通して、せかいさんの考え方や実体験をベースに書かれており、面白かったです。

人の心を動かすことのできる人は、すごいなと思いました。

今回も読んでいて、特に印象に残った3か所を紹介したいと思います。

 

大切なのは「あなた」に届けること

文章を書く時に一番大切なこと。
それは「あなた」に届けるということです。
手紙と違って情報発信は一対多の伝達手段なのだから、「あなた」に届けるというのは矛盾した姿勢なのではないかと思われたかもしれません。
違うのです。
不特定多数に向けて書くメッセージだからこそ「このメッセージは “私” のために発信されている」と読んだ人に思ってもらうことが、結果として大きな反響にも結び付くのです。

私も最初にブログを書いていたときは特に意識していなかったけど、だんだん具体的な読み手を想像して書くようになった。

読み手を想像することで、書きやすくもなった。

文章を書く時に「あなた」に届けたいと読み手をイメージすることで、より自分の伝えたいことを表現しやすくなりました。

 

細く長く付き合う

人付き合いで一番大切にしているのは、『細く長く付き合う』ということ。
(中略)
何度かのやりとりを通す中で相手のことを徐々に分かっていく。
そういう緩やかな繋がりのほうが、たとえ会わない時間が長くあったとしても、すぐにまた近しかった頃に戻りやすく、結果として切れにくい絆になっていくような気がします。
人と人とはそんなにすぐ打ち解けあい “友だち” になれるのでしょうか?
私の中で “友だち” とは、3歩進んで2歩下がるような一進一退を繰り返しながら、グラデーションを塗り重ねていく間柄を指す言葉です。

私は何だか試行錯誤しながら人付き合いをしている。

なかなか難しい。

今まで人付き合いをあまりしてこなかったので、人付き合いに対する様々な考え方を知ることは、とても興味深いです。

今度は相手のことを徐々に分かっていって、細く長く付き合うことを心がけてみようと思いました。

 

あなたの行動にブレーキをかけるのは、あなたの心だけ

本書にはせかいさんが「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017を受賞されたときの全文スピーチが掲載されていました。

そのなかでも、特に印象的だった言葉がこちらです。

環境が、あなたの行動にブレーキをかけるのではありません。
あなたの行動にブレーキをかけるのは、ただ一つ、あなたの心だけなのです。

この言葉について、本書の最後に掲載されていた特別対談のなかで、出口治明さんが述べていた言葉も印象的だった。

「あなたの行動にブレーキをかけるのは、あなたの心だけ」というのは、言い換えれば「世間の社会常識に従っているあなたの心が、あなたの行動を止めている」ということですよね。
人が本当に自由になるためには、常識は全部疑ったほうがいいんですよ。
常識からスタートしたら、何事もろくなもんが生まれないんで。
ただし、常識を疑うには、常識を知らないといけないんですよね。

確かに思い返してみると、いつでも私の行動にブレーキをかけていたのは、私の心だった。

どうして私の心は、自分自身の行動にブレーキをかけてしまうのだろうか?

行動した先は未知の世界で、不安があるからかなとも思う。

でも今まで何でも行動したおかげで先に進むことができたので、行動することは大切だと思いました。

 

まとめ

今回は小林せかいさんの『やりたいことがある人は未来食堂に来てください』を読み終わった感想でした。

自分のやりたいことは何だろうって考えてみる良いきっかけにもなりました。

とりあえず、いまは仕事と人付き合いを頑張りたいです。

ABOUTこの記事をかいた人

愛知県一宮市在住。契約社員として働いています。1985年7月30日生まれの33歳。 食べることが大好き!本を読んだり、旅行をしたり、色々な体験をすることが好きです。