【書評】住野よる/著『麦本三歩の好きなもの』感想

こんにちは、上田紋です。

今回は『麦本三歩の好きなもの』を読み終わった感想です。

初めて読んだ住野よるさんの本でしたが、とにかく主人公の麦本三歩(むぎもと さんぽ)がかわいくて、気楽に読めました。

何気ない日常が好きなものであふれているって、幸せを感じた。

 

『麦本三歩の好きなもの』概要


『麦本三歩の好きなもの』
■著者:住野よる
■出版社:幻冬舎
■頁:296頁
■定価:本体1,400円+税
■発売日:2019/03/07

『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上
いちばんキュートな主人公、登場!

「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」

図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。
>>幻冬舎より

表紙がめっちゃかわいい!

この本は図書館勤務の20代女子、麦本三歩を主人公とした日常小説です。

 

表紙は三歩が家でくつろいでいるイメージの写真。

チーズ蒸しパンを食べて、紅茶を飲みながら、本を読んでいる姿がかわいい。

好きなものであふれている、本当に何気ない日常って感じ。

 


表紙カバーを取ってみたら、またかわいかった~。

歯みがきしてる。

 


三歩が読んでいる『少女のマーチ』が気になったので、検索してみたけどヒットしなかった……。

実際には出版されていない架空の本なのかな。

 

本書を読んだきっかけ

今回はもう表紙買いでした!

書店の新刊コーナーを見ていたら、宣伝ポスターが目に入って、かわいくてすごく惹かれた。

本を手に取ってみたら、やっぱり表紙がすごくかわいくて、「図書館勤務の20代女子、麦本三歩のなにげない日常。」って内容にも興味を持った。

住野よるさんの本は今まで読んだことがなかったから、これはぜひ読んでみようと思い、購入しました。

 

感想

麦本三歩がとにかくかわいい

麦本三歩という人間がいる。
三歩を知らない人に、彼女がどういった人物であるか、例えば周囲の人々が説明するならこんな風に言うだろう。
ぼうっとしている、食べすぎ、おっちょこちょい、間抜け。

とにかくもう主人公の麦本三歩がかわいい。

その一言に尽きる。

 

三歩は大学図書館で働いている。

本が好きだからという理由で、大学で司書資格を取り、大学卒業後は図書館員として就職し、ひとり暮らしをしている。

仕事ではよくミスをして、毎日のように怒られて、へこたれたりもする。

でも仕事帰りに、コンビニで買ったしゃけおにぎりを食べてみたら、機嫌なんてあっという間に直ってしまうような、そんな前向きな女の子だ。

 

この本には、短編が全12話収録されている。

どの話も、麦本三歩の何気ない日常が描かれている。

私は三歩の前向きな性格が好きだ。

怒られてへこたれても後には引きずらないし、好きなもので日常を満たし、幸せを感じている。

折り返し地点なんてきっとない。
今日も前に進んでいなくちゃ、今日これから起こる楽しいことを味わえない。
(中略)
大したことは起こらない。
謎も事件もファンタジーもない。
そういう毎日の中どう生きたってきっとそんなに変わりはしないんだろうと三歩は思っている。
でも出来ればどうか自分も、嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。
麦本三歩とは、そういう慎ましやかで贅沢な、どこにでもいる大人のことなのだ。

 

三歩の3人の先輩

三歩が働いている職場には、三歩が「怖い先輩」「優しい先輩」「おかしな先輩」と呼んでいる3人の先輩がいる。

この先輩たちと三歩との関わりは、ひとりにつき1話ずつエピソードが用意されている。

怖い先輩は三歩のことを普段叱ってばかりいるけど、三歩のことがとても大好きだ。

優しい先輩はとても優しいけど、内に厳しさを秘めていた。

そして、おかしな先輩に、私はいちばん共感した。

おかしな先輩はおかしくて変だけど、いつも笑顔で、色々なことを教えてくれて、普通に良い先輩だと三歩は思っていた。

でも、おかしな先輩は三歩に対して「三歩みたいな子は、好きじゃない」とはっきり言った。

「嘘ついたり、ずるするのは悪いことだって三歩も言ってたでしょ。
そうなんだろうね、きっと。
ずるするのは、悪い。
でもちゃんと自覚して、反省するんなら、ささいなずるをして生きてる大人を間違ってるなんて言えない。
三歩は自分が間違ってると思ってんでしょ?
私は、三歩のこと、まだ好きじゃないかもしれない。
でもさ

間違ってないよ。
それくらいはね、先輩が甘やかしてあげちゃおう」

おかしな先輩のこの言葉が、優しくて好きだなと思いました。

 

私もチーズ蒸しパンを買ってみた

最後に収録されていた「麦本三歩は今日が好き」で、三歩がチーズ蒸しパンを食べながらティーバッグの紅茶を飲んでいるのですが、それがめっちゃ美味しそうだった。

思わず笑みどころか笑い声がこぼれてしまう美味しさ。
ふわふわで薫り高く甘くて爽やかで重くなく歯触りも舌触りもお腹にも優しくて歯を使わなくても崩れてしまうほどか弱いのに口の中で溶けた後の残り香は自身の存在を決して忘れさせないあざとさを持っていて、あなたがもてもてなのも分かるよ、と三歩はチーズ蒸しパンの魅力に改めて感心する。

ということで、私もチーズ蒸しパンを買ってきました!

チーズ蒸しパン、久しぶりに食べたけど美味しかった~。

チーズの香りがふわっとして、ほんのり甘くて、もちもちしてた。

小説の登場人物の真似をしてしまったのは初めてかも。

それくらい、三歩が美味しそうに食べていたから、私も食べたくなってしまいました。

 

まとめ

今回は住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』を読み終わった感想でした。

主人公の麦本三歩がとってもかわいかった!

私も三歩みたいに、日常を好きなもので満たして、前向きに生きていきたい。